住宅設備ECの勝ち筋

## 記事サマリ
・住宅設備の卸を手掛ける九州住宅環境は、ECモールで設備機器を全国販売。
・同社の2025年5月期の売上高は3億7000万円。
・同社は住宅設備の販売に加え、資料作成や補助金申請の代行も行う「加盟店制度」も運営。
## 感想・考察
住宅設備をECで販売する九州住宅環境(いえエコ)は、Yahoo!やAmazonなど複数モールを活用し、全国の個人と事業者それぞれに向けて商品を展開している。2025年5月期には3.7億円を売り上げ、価格.comで全国1位を獲得した実績を持つほか、帝国データバンクで特集が組まれ、地域を代表する企業100選にも選出されている注目企業だ。
売上が伸びた背景には、単なる安さだけで終わらない仕組みがあるように感じられた。 まずはECモールで価格を武器に事業者様を集め、接点をつくる。 その後、月額制の加盟店制度を通じて、補助金の書類作成や営業資料の提供、請求書の買取など、事業者様をサポートしている。 このように「売って終わり」ではなく、「売った後の支援」まで広げている点が、リピーターや売上の積み上げに繋がっているのかもしれない。
加盟店向けのサポートとしては、月額9800円の加盟店制度(一般顧客からの工事依頼の紹介)や補助金書類の代行や営業資料のテンプレート提供、さらには請求書買取・売掛保証など資金繰り支援にも対応しており、単なる資材販売にとどまらない包括的な支援体制が構築されている。
さまざまな記事を読む中で、「多様化する流通業を牽引していく」信念や覚悟が随所に感じられた。今後の成長にますます注目していきたい。
参照:
『ECモールで住宅設備を業者・リフォーム希望者へ販売』
https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/67217.php