能登地震の公費解体で賃金未払い、多重下請けが明らかに

## 記事サマリ
・能登地震の公費解体作業で、日系ブラジル人労働者らへの賃金未払いが発生した。
・調査により、二次下請け会社が多重下請け構造を作り、賃金の中抜きをしていた。
・元請け会社から、未払い分の合計501万円が支払われたことが明らかになった。
## 感想・考察
能登半島地震の復旧を担う公費解体作業において、賃金未払いという問題が発生したことは、業界全体の信用に関わる重大な事態である。多重下請け構造が中抜きを誘発し、最前線で働く労働者の賃金が不当に削減されるという実態が明らかになったことは、建設・解体業界が長年抱えてきた構造的な課題を改めて浮き彫りにしている。
この問題は、外壁塗装やリフォーム業界にとっても決して他人事ではない。災害復旧という緊急性の高い局面では、特に多重下請けが発生しやすく、それが不適切な工事や不当な賃金、ひいてはお客様からの信頼失墜につながるリスクがある。
今後、業界全体として透明性を確保し、適正な契約と賃金支払いを徹底することが急務である。元請け会社が最終的な責任を果たす重要性も再認識されるだろう。私たちも、適正なマージンを確保しつつ、信頼できる協力会社との関係を強化し、お客様にも職人にも誠実な事業運営を心がける必要がある。
参照:
『能登地震の解体作業、多重下請け 500万円、元請け会社が支払い』
https://www.47news.jp/12995983.html