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建設現場の熱中症対策の新たなスタンダードへ「ゼネコンがつくったしおゼリー」累計330万本販売

作成者: ヌリカエ・リフォスム運営事務局|25年30月24日

## 記事サマリ
・2025年6月から企業に熱中症対策が義務付けられる中、注目を集める「ゼネコンがつくったしおゼリー」
・三和建設が化粧品原料の研究・開発などを手掛ける岩瀬コスファと共同開発し、累計330万本販売。
・建設業界から熱中症をなくすことを目標に掲げ、同様の製品がある中でも、「建設会社が開発した」ことが受けている。

## 感想・考察
炎天下で働く現場担当者を抱える事業者により一層の対応が求められる中、販売本数が年間100万本ペースまで加速しており、顧客の6割は建設業関係者。26年度は「単年で300万本の販売を目指す」と意気込みを見せるほどの伸びで、今後の収益拡大、ひいては同社の認知度向上にも寄与すると考えられる。

開発当初は自社の現場担当者への配布に限って外販する予定はなかったが、20年に初めて自社の建設現場に配布を始めると、しおゼリーの存在を知った他の建設会社から「売ってほしい」と声が掛かり、21年から一般販売に踏み切るなど、意外な側面から新ビジネスとして展開。

現在はしおゼリーの姉妹品の販売を検討中で、建設現場で働く女性をメインターゲットに据えた「日焼け予防に役立つ栄養素が入ったゼリーを開発中」とのことで、労働者視点での業界イメージの変化にも可能性が広がる。


もちろん、三和建設のように商品開発まで繋げるのは稀なケースかもしれないが、職人さんや現場スタッフの熱中症対策を徹底することは、人材の定着や安全確保だけでなく、「従業員を大切にする会社」として、お客様や未来の求職者に対する強力なアピールにも繋がる。まずは、定番の塩飴や空調服に加え、新しい選択肢を試してみてはいかがだろうか。


参照:
『三和建設「ゼネコンがつくったしおゼリー」…夏の現場 つるんと塩分補給』
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO073996/20240702-OYTAT50019/