## 記事サマリ
・九州市のステアーズは、人口減少の背景から新築建売から単身・DINKs向け中古物件の買取再販へと事業を転換。
・家具付きリノベの提供と、迅速な査定・ユニークな自社販売体制が功を奏し、売上高は前年比50%増の約6億円を達成。
・今後は福岡市への進出と、販売件数70件を直近の目標に掲げ、地域定住への貢献を目指す。
## 感想・考察
ステアーズの成功は、ターゲット明確化の重要性を示している。
人口減少が著しい北九州市で、ファミリー層からDINKs・単身世帯へ焦点を絞ったのは、賃貸・中古ニーズの増加という市場環境に適した戦略である。
買取再販事業は、新築より低価格で質の高い住まいを提供できるため、DINKs世帯の増加傾向と合致し、今後も成長が見込める。家具付き物件は9割の購入者がそのまま選択し、モデルルームのような暮らしを実現できるため、家具付きリノベは、賃貸暮らしからのステップアップ層に刺さる付加価値といえる。
福岡市への進出は、北九州で培った迅速な仕入れ・販売ノウハウを活かしつつ、地域特性に合わせた戦略調整が鍵となる。
参照:
『北九州で買取再販45件販売 ステアーズの家具付きリノベ戦略』
https://www.reform-online.jp/news/renovation/67547.php