## 記事サマリ
・タカラスタンダードとベアーズが提携し、リフォーム客向け家事代行サービス「saikou!」を開始する。
・専門知識を持つスタッフを派遣し、製品の長寿命化を図るとともに、顧客との継続的な接点を構築する。
・「売りっぱなし」を脱却し、売上30億円を目指す、新設部署による新規事業開拓の一環である。
## 感想・考察
タカラスタンダードとベアーズの提携は、製品販売後の「一次情報」を継続的に獲得し、顧客生涯価値(LTV)を最大化する合理的な戦略と考える。住宅設備は一度販売・施工すると次の買い替えまで顧客との接点が途絶えがちだが、家事代行を通じて顧客の生活空間に直接入り込み、定期的なコミュニケーションを図れるからである。
リフォームビジネスにおいて、既存顧客の継続フォローや施工後のアフターメンテナンスは不可欠な収益基盤である。本提携では、製品を熟知したスタッフが定期訪問することで、適切な手入れによる長寿命化を支援し顧客の安心感を高める。さらに重要なのは、日々の暮らしの中で顧客が抱える不満や、ライフスタイルの変化に伴う新たなニーズといった「生の一次情報」を直接吸い上げられる点にある。
市場に情報が氾濫し、顧客の比較検討が容易になった現在、顧客の生活現場から直接得られる一次情報は、的確な新商品開発や将来の追加提案を行うための強力な武器となる。自社の顧客基盤と他社の実務ノウハウを掛け合わせ、低リスクで継続的な一次情報獲得の仕組みを構築した本事例は、今後の事業開発において大いに参考になると考える。
参照:
リフォーム客の家事代行タカラスタンダード、ベアーズと提携