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【企業事例】「図書館」で顧客との接点を創出

作成者: ヌリカエ・リフォスム運営事務局|25年30月10日

## 記事サマリ
・ANRI(大阪府大阪市)は2021年設立の社員5名で運営している住宅リフォーム会社。
・現在、同社が注力するのはリフォーム検討層との新たな接点づくり。その一環として、地域住民や見込み客が気軽に集えるフリースペース「リノベ図書館」を運営中。
・冊子やデジタル資料を自由に閲覧できるほか、リノベーションに関する情報収集や相談の場としても機能している。

## 感想・考察
従来の集客手段に加え、敷居の低いフリースペースの提供によって、顧客との接点を自然に構築している点は非常に特徴的である。

これは、訪問販売や電話による追客といったプッシュ型の手法とは異なり、顧客自らが情報を求めて行動する「プル型」の取り組みとして注目に値する。どちらか一方に偏るのではなく、プッシュ・プル両方の特性や、売上につながるまでの時間軸を理解し、バランスよく活用していくという思考が今後より一層重要になってくるだろう

もっとも、図書館運営に伴うフリースペースの創出には、初期投資や人件費、維持費などのコストがかかるため、将来的な売上とのバランスをどのように取っていくかは慎重な検討が求められる。しかしながら、「図書館」という親しみやすいコンセプトは、リフォーム業界における差別化につながる可能性があり、ブランドイメージの向上にも一定の効果が期待できる。

参照:
『ANRI、「リノベ図書館」で顧客との接点を創出』
https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/66715.php