【リフォーム産業新聞記事解説】東京都、既存住宅の断熱改修に130万円補助 『住宅省エネ2025』と併用可能に

## 記事サマリ
・東京都が既存住宅向けに最大130万円の省エネ改修補助を開始。
・断熱窓やドアに加え、浴槽や断熱材も対象で国の制度との併用も可能。
・条件次第で上限は最大325万円まで増額される。
## 感想・考察
今回の東京都の補助金施策は、単なるリフォーム支援ではなく、「住宅の脱炭素化」という国全体の方向性に沿った戦略的な動きと捉えている。
背景にあるのは、2050年カーボンニュートラル実現という国の目標では無いか。
住宅・建築分野は国内のエネルギー消費の約3割を占め、その中でも既存住宅の断熱性能の低さが大きな課題とされてきた。
こうした中で国は2023年から「住宅省エネキャンペーン」を立ち上げ、補助対象や上限額を拡充させながら既存住宅の断熱改修を強く後押ししている。
注目すべきは、国・都ともに「高断熱窓」や「高断熱浴槽」といった“体感できる”省エネ設備に焦点を当てている点。
単なる環境配慮ではなく、生活の快適性向上や光熱費の削減といった実利に訴えかけている。
つまり「脱炭素=我慢」ではなく「脱炭素=得する・快適になる」という価値転換を狙っていると考えている。
今後更に本施策のような動きが加速していくと考えているので、国の意向に沿った形で最適なアプローチ方法が無いかを模索していきたい。
参照:
『都、断熱改修に130万円 補助住宅省エネ2025と併用可能』
https://www.reform-online.jp/news/administration/66819.php