若い世代のリフォーム費用の伸びの背景

## 記事サマリ
・20~40代の平均リフォーム費用は2020年に465万円だったところから、2024年度には662万円と4年で約42%上昇している。
・一方で、50代以上は268万円から281万円と、建築費が高騰する中でも上昇率はわずか5.1%ほど。
・若い世代のリフォームでは、新築が高騰化する中でデザインや暮らし方だけでなく、断熱・耐震・省エネといった「見えない性能」に価値を見出して計画が立てられている。
## 感想・考察
「新築の高騰」「リノベ・リフォーム需要の高まり」「住宅性能向上への関心の高まり」など、近年は当たり前化しつつあるワードが並んだ記事ではあるが、ほんの1~2年で建築費が20~30%ほど上昇している現状など、改めて数値が並ぶと衝撃が大きい。
中でも記事のメインとなる若い世代のリフォーム費用の伸びのデータは、これまでのリフォーム検討層は「資金に余裕がある年配のお客様」が比率として多いというイメージの変化だと感じる。記事の中で触れられている性能向上や省エネ、二世帯住宅になることでの増改築需要はもちろん、リフォームで活用しやすいローンを比較検討するなど、「新築信仰」の時代から、「中古を選んでつくる」へ向かって中古+本格リノベを選ぶ若い世代の資金シフトに合わせた動きが、今後さらに重要度を増していくだろう。
限られた予算の中で合理的で戦略的な家づくりをする顧客に対して、多様な提案ができること、家だけでなくライフプランまで寄り添ったサポートができることが高単価での成約を伸ばす糸口になりそうだ。
参照:
『若い世代のリフォーム費用急増から見る、「中古+本格リノベ」時代の到来。新築高騰と住宅性能向上がリノベ価格上昇の後押しへ』
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_01522/