生活経済圏を制するヤマダHD リフォーム事業を次の収益柱へ

## 記事サマリ
・ヤマダHDは新中期経営計画の初年度として「くらしまるごと」戦略を軸に、LIFE SELECTを核としたリフォーム事業の大幅成長を狙う。
・ライフスタイル提案強化・DXによる営業支援・金融サービス連携の3施策で潜在顧客を拡大し、LTV最大化を推進する。
・家電×家具×リフォームのワンストップ提案とPB+SPA戦略により、高収益化と差別化を図り、リフォーム事業をグループの柱に育てる方針。
## 感想・考察
ヤマダHDの戦略は、家電量販店という既存アセットを最大限活用し、リフォーム市場を生活全体の延長線として取り込む点に本質的な強みがあると感じる。特に家電・家具・インテリア・リフォームを一体化した「くらしまるごと」戦略は、他社が模倣しにくい独自の経済圏を形成し、LTV最大化への直線的な走り方になると感じた。
また、DXによる遠隔調査や顧客データ活用は営業効率を底上げし、金融サービスとの連携は顧客の意思決定を一気に加速させる。さらにPB+SPA戦略を組み合わせることで、高収益商品を自社経済圏に循環させ、利益構造を強固にする狙いを感じた。
一方で、急速な事業拡大には現場の教育・品質管理の一貫性が必須であり、この点を乗り越えられるかが次の成長フェーズの鍵を握ると思うし、我々もより点ではなく線での体験の基盤を強固にしていく事が重要だと捉えなおした。
参照:
『ヤマダHD、ライフスタイル提案を高度化、営業サポートのDX強化を推進』
https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/67666.php