リフォーム実態調査から見える利用者の動向と会社選定の重視点

## 記事サマリ
・リフォーム箇所は「風呂」「キッチン」などの水回りが上位を占め、物価高の影響で安価な水回り工事の需要が高いことが示唆された。
・契約の決め手は「担当者の提案力や人柄」「会社の信頼性」が「工事費用の安さ」を上回り、信頼できる会社選びが重視されている。
・相見積もりの取得理由は「より良い提案内容」が最多であり、価格競争より質や詳細な計画のすり合わせが重要視される傾向にある。

## 感想・考察
リフォーム希望者が単なる価格の安さではなく、工事の質とプロセスにおける信頼性を重視している傾向が明確に読み取れる。
水回り工事が上位を占めた背景には、企業分析の通り、物価高騰下での慎重な予算配分や、比較的安価で生活満足度への影響が大きい箇所から手をつける利用者の心理が垣間見える。

しかし、注目すべきは、最安値ではない会社と契約する利用者が4割以上いる点。相見積もりを取る目的が「価格比較」ではなく「より良い提案内容」にあること、そして選定の決め手が「担当者の要望理解力・提案力」や「人柄」「会社の信頼性」といった属人的・非価格的な要素が上位を占めていることから、リフォームという高額で専門性の高いサービスにおいて、利用者は安心感と成功の確実性を求めていることが分かる。事業者側は、価格競争に陥るのではなく、顧客との提案内容のすり合わせと、担当者のスキルと誠実さをアピールできる提案内容を構築すべきである。

参照：
『相見積もり先は3社が最多 最安値の会社への依頼は5割』
https://www.reform-online.jp/news/reform-shop/67668.php