タカラスタンダード、過去最高決算!縮小市場を打破する「鉄壁の供給網」

## 記事サマリ
・タカラスタンダード(大阪府大阪市)が、2026年3月期の第2四半期決算を発表。
・第2四半期として過去最高の売上高を記録し、売上高・営業利益、純利益などを上方修正。
・競合他社とは異なる独自の供給網とビジネスモデルが勝因か。
## 感想・考察
他メーカーが減収増益や下方修正や連結業績予想の下方修正を行う中、同社は、新築・リフォームの3種目(キッチン・浴室・洗面台)全て増収だった。その背景には、仕様強化を進めたシリーズ改定や、水回り空間のデザイン性向上、オプションによる単価アップの他に、「国内自社一貫生産」による供給の安定とコスト抑制も大きく関係していそうだ。
同社は、国内生産を軸にすることで、海外リスクや物流混乱に伴う「突発的な追加コスト」を回避している。
また、「作る」から「届ける」までを自社で行うことで、外部に流出する利益(マージン)や現場での「工期遅延」を最小化しており、これらが高い信頼に繋がっていることも事実だろう。
今後は、リフォーム市場における同社のシェア率を将来的には倍となる30%まで(現在は約15%)伸ばしていくことを目標に掲げている。同社の今後の施策や戦略に注目して行きたい。
2026年3月期 第2四半期 決算説明資料:
https://www.takara-standard.co.jp/files/ir/tanshin/2026-3_152/FY2026Q2_setumeisiryou.pdf
参照:
『タカラスタンダード、中間決算で過去最高数値に、上方修正へ』
https://www.reform-online.jp/news/manufacturer/67708.php